この記事では、夜泣きを放置する前に試して欲しい、一番やさしい夜泣き改善4ステップの記事で触れた、赤ちゃんを泣き止ませる5つの方法について解説します。
この5つの方法は頭文字のSを取って【5S】と呼ばれています。
特に0〜3ヶ月の低月齢の赤ちゃんに効果があるものです。赤ちゃんがギャン泣きで手に負えない!という時にやってみてください。
赤ちゃんをあやす【5S】とは
【5S】とは、アメリカの小児科医ハーヴェイ・カープ氏が提唱した低月齢の赤ちゃんをあやす5つの方法1です。
おくるみ | Swaddle |
横向き・うつ伏せだっこ | Side or stomach position |
シーシー音 | Shushing |
小刻みに揺らす | Swinging |
おしゃぶり | Sucking |
生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、外の世界は「広すぎ、 静かすぎ」。
子宮の中の環境に近付けることによって赤ちゃんを落ち着かせることができます。
その1 おくるみ(Swaddle)
薄いおくるみで赤ちゃんを包みましょう。
腕はタイトに、足はM字にゆとりを持って巻くことで、赤ちゃんはお腹の中にいたときの姿勢に近くなって落ち着きます。またモロー反射で起きてしまうことを防ぐ効果もあります。
おくるみの巻き方はこちら↓の動画が参考になります。意外ときつく巻いていますよね。
ただふわっと巻くだけでは子宮の中のような安心する狭さを感じられません。また足は股関節脱臼を防ぐため、自然なM字の形にして動かせるようにします。
オススメのおくるみ
おくるみの定番はaden+anais。綿100%で、薄くて丈夫なのでゴワつかずに赤ちゃんをくるむことができます。
一枚持っておくと授乳ケープやベビーカーでの肌がけ、ママの冷房よけなんかにも役立つので便利です。
便利グッズもあります
とは言え、おくるみにはコツがいりますし「上手に巻けなくて諦めてしまった」という声もしばしば。
スワドルアップなど簡単に巻ける商品もおすすめです!
個人的には第二子に恵まれればスワドルアップを使うかなと思います…!
その2 横向き・うつ伏せ抱っこ(Side or stomach position)
横向きやお腹を下にすると赤ちゃんは落ち着きます。
ただしこれは抱っこしてあやす時だけ。眠るときは必ず仰向けにしてください。(事故防止のため。医師からの特別な指示が出ている場合を除きます)
「コリック抱き」とも呼ばれるこの抱き方。慣れないうちは座ったまま体勢を変えるのが良いかもしれませんね。
子供が小さいうちに知りたかった…!
その3 シーシー音(Shushing)
静かにして欲しい時の「シーッ」、あの音です。
赤ちゃんの耳元でシーッ、シーッ、と大きめに聞かせてあげると不思議と落ち着きます。赤ちゃんは胎内で母親の血流の音を聞きながら過ごしていたので、こういった音を好むとされています。
ホワイトノイズも有効です。
ホワイトノイズとは、様々な周波数の音が同じくらいの音量でなっている音のこと。換気扇や空気清浄機の作動音のような、「シャーーー」というような音です。
寝かしつけの時からかけはじめて、一晩中つけていて大丈夫です。音源は赤ちゃんから離し、音量は赤ちゃんの耳元で測って50db程度が目安です。
ホワイトノイズは低月齢の赤ちゃんを落ち着かせる効果だけではなく、物音をかき消す効果もあります。
シーンとした自習室ではシャーペン落としただけでも響くけど、ガヤガヤしたファミレスなら誰も気にしない、みたいな感じ。音のカーテンで物音をブロックします。
ホワイトノイズ ・騒音測定のアプリ
ホワイトノイズはアレクサでも流せますし、無料アプリもいろいろあります。
赤ちゃんの耳元での実際の音量を確認するには騒音計を使いましょう。
継続して使用するなら専用のマシン
無料アプリもありますが、使い勝手は断然専用マシンが良いです!こちらの商品はホワイトノイズだけでも7種類も入っているので、気に入った音が選びやすくおすすめです。
その4 小刻みに揺らす(Swinging)
ゆら〜ゆら〜というゆっくりとした揺れは、泣いて興奮している赤ちゃんにはあまり効きません。腕だけで上下に揺らすようなイメージで、素早く、小刻みに揺らしてあげましょう。上下の動きは3cm以内くらいの小さな揺れです。
ここで気をつけるのは絶対に揺さぶらないこと。赤ちゃんが泣き止まなくてイライラしたら、赤ちゃんを安全な場所(ベビーベッドに入れて柵を上げるなど)に置いてからその場を離れましょう。
泣き止まなくても死にませんが、揺さぶると死ぬかもしれません。赤ちゃんが泣き止まないことに理由はなく、それは親のせいではないということを忘れないで!
その5 おしゃぶり(Sucking)
赤ちゃんは吸うという行為が大好きです。おしゃぶりは3ヶ月ごろまでの赤ちゃんにはとても効果的です。
新生児のうちは母乳育児の確立を優先したいので使用しないようにしましょう。赤ちゃんが吸うことに疲れてしまいます。
おしゃぶりも癖になりやすいので、指・こぶししゃぶりをするようになる3〜4ヶ月ごろにすっぱりやめてしまうのがおすすめです。
「楽だから」といつまでも使っているとどんどん癖になるよ…!
また歯列の成長などを考えると2歳までにはやめた方がいいと言われています。
何をしても泣き止まないこともある
この5Sを試したり、おむつ、ミルクなど基本のお世話をしてもどうしても赤ちゃんが泣き止まないことは多々あります。
黄昏泣き、コリックなどと呼ばれる原因不明の泣きです。生後2週間〜2ヶ月ごろがピークで、心配なくらい長く泣き続けるのが特徴です。
これには育て方は関係ありません。泣き止まない赤ちゃんを前に無力感を感じますが、「どうにもならない、成長の過程でおさまる現象」と捉えてくださいね。
まとめ
- おくるみで巻く
- 横向き・うつ伏せ抱っこにする
- シーシー音を聞かせる
- 小刻みに揺らす
- おしゃぶりを与える
以上、「5S」の赤ちゃんをあやすテクニックでした。
低月齢の赤ちゃんはまだまだこの世界に慣れていません。赤ちゃんが安心できるような環境を整えていきましょう!
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